改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)
著者: ロバート キヨサキ(著), 白根 美保子 (翻訳)
発刊:2013-11-08
カテゴリ自己啓発
対象読者その他
章の構成
- 教えの書―金持ち父さんの六つの教え-金持ちはお金のためには働かない
- お金の流れの読み方を学ぶ
- 自分のビジネスを持つ
- 会社を作って節税する
- 金持ちはお金を作り出す
- お金のためでなく学ぶために働く
- 実践の書-まず五つの障害を乗り越えよう
- スタートを切るための十のステップ
- 具体的な行動を始めるためのヒント
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書評
名著「金持ち父さん 貧乏父さん」の改訂版
1997年に出版された「金持ち父さん 貧乏父さん」を読んだことがあるというビジネスマンは多いのではないだろうか。
その改訂版として、より現代に即した内容で2013年に出版されたのが本書である。
初版が出版されてからすでに20年以上が経過して、なお読み継がれるロングセラー本であり、その内容は多くのビジネスマンが知っておくべきものであろう。
本書の内容としては、主人公のロバートが、まじめに働きながらもお金持ちになれない実の父親 貧乏父さんと、友人のマイクの父であり、経営者である金持ち父さんの習慣や思考法から、金持ちになるために必要な考え方を学んでいくというものである。
多くの人がお金持ちになるためには、いい学校を卒業して安定した大企業に入社し、その中で昇給していくことが大事と考えている。しかしそんな中、金持ち父さんはそういった思考では貧乏父さんになってしまうと指摘する。
大事なのは
・収入ではなく資産を増やすこと。
・自分が働いて稼ぐのではなく、資産がキャッシュを生み出す仕組みを作ること。
・職業とは別に自分のビジネスを築くこと。
・節税・法律について熟知しておくこと。
・セールスとマーケティングを身につけること。
・安全策ではなく一点集中してリスクをとること。
・請求書の支払いよりも自分の資産の構築を優先すること。
だと金持ち父さんは主張する。
その詳細については本書に譲るとするが、世の中一般的に良しとされていることの多くは、貧乏父さんとしての人生につながってしまうというのは驚きである。
欲しいものが買えない時、お金がないから仕方ないと諦めるのが貧乏父さん。どうすればそれを買うことができるのか、を考えるのが金持ち父さんの思考だという。
普段の収入から贅沢をするのが貧乏父さんで、
金持ち父さんは、資産から生み出されたキャッシュで贅沢をするのだ。贅沢は資産を築いたあと。順番が大切だという。
バランスをとった安全策では金持ちにはなれない。
適切にリスクを取り、将来につながる資産を構築していくことが大切である。
これからのビジネスマン人生において、自分としても豊かな暮らしを実現すべく、金持ち父さんの思考を身につけていくべきだと強く感じた。