働くあなたの快眠地図
著者:角谷リョウ
発刊:2022-03-19
カテゴリ自己啓発
対象読者その他
章の構成
- 序章 現代のビジネスパーソンにとって「快眠」が切実な理由
- 第1章 快眠地図の手引き
- 第2章 「快眠」にまつわる新常識
- 第3章 「朝」を制するものが快眠を制する
- 第4章 デキるビジネスパーソンの夜の過ごし方
- 第5章 1週間(WEEK)の過ごし方でパフォーマンスが変わる
- 第6章 季節(SEASON)ごとの変化に対応した快眠スキル
- 第7章 年齢(AGE)によって変わる快眠スキル
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書評
眠りに悩む全てのビジネスマンにおすすめ
「睡眠の質をあげたい」
そんな悩みを持たれている方も多いのではないだろうか。私もその1人であり、そんな思いから本書を手に取った。
著者は累計6万5000人の睡眠改善をサポートしてきた上級睡眠健康指導士である角谷リョウ氏。睡眠に関するプロフェッショナルである。
そもそも睡眠不足による悪影響として、集中力の低下などはもちろんのこと、それ以外にも人間関係の悪化やチームのエンゲージメント低下にも繋がることが明らかになっているといい、ビジネスにおいて質の高い睡眠を得ることは非常に重要である。
スマートフォンアプリ等でも睡眠に関するものは多く、日本人の多くが眠りに関して課題を抱えていることがわかる。
本書では「快眠の快眠地図」として朝起きた時・寝る前・年齢軸・季節軸に合わせた快眠方法が記されている。
概念的なものだけでなく、快眠に至るテクニックが具体的な手法として書かれており、すぐにでも活用できるものも多くありがたい。
例えば、コーヒーは寝起きすぐ飲んではいけない、アラームは二段階に設定する、寝る前に瞑想やストレッチをするなど、実践的な内容となっている。
個人的に非常に参考になったのは次の2点である。
①「早起き早寝」
普通であれば「早寝早起き」であるが、著者はそれでは良い睡眠につながらないという。
従来よりも早く寝ることは、布団には入れたとしてもそこから眠気が来るまでに時間がかかりストレスとなることで、結局早起きすることができないという。私自身よくそういった自体に陥ってしまう。
そのため、早く寝るのが先ではなく、早く起きることを先に実施すべきという。まずは30分程度ずつ、少しずつ早く起きる習慣をつけることで、自然と眠気も早い時間に起こり、早寝につながり、結果として早く寝て早く起きる習慣が身につくという。
これを聞いて以来私自身先ずは早く起きることを習慣づけることができるようになった。
②「目覚めてから起きるのではなく、起きることで目覚める」
私はいつも、特に休日などは目がしっかりと覚めてから起きるようにしていた。朝起きられない多くの人がそうしているのではないだろうか。それも良い睡眠習慣では無いようで、まずは決められた時間に起きること。起きることでコルチゾールも分泌されて目が覚めてくる、とのこと。これも私の習慣とは逆の事であったため、最近は休日も眠くても先ずは起きようと思っていた時間に起きることを意識した。意外とこういったロジックを知るだけでも起きられるようになるものである。
こういった様々な快眠テクニックが具体的にロジックも含めて書かれているため、先ずは1つ2つ実践してみよう、と考えやすく、快眠に向けて取り組みやすい書籍であった。
ビジネスマンに限らず、より良い睡眠を手にしたいという皆様は手に取ってみてはいかがだろうか?