人生の勝算 (NewsPicks Book)
著者:前田 裕二
発刊:2017-06-30
カテゴリ経営・起業
対象読者経営者・起業家
章の構成
- プロローグー経営はストリートから始まった
- 第1章 人は絆にお金を払う
- 第2章 SHOWROOMが作る新しいエンターテインメントのかたち
- 第3章 外資系銀行でも求められたのは「思いやり」
- 第4章 ニューヨーク奮闘記
- 第5章 SHOWROOM起業
- 第6章 SHOWROOMの未来
- エピローグーコンパスは持っているかー
書評投稿者募集しております。
BizBookでは書評を投稿していただける方を募集しております。
ご希望の方は下記よりお問い合わせください。
詳しい情報はお問い合わせ後にお伝えいたします。
書評
圧倒的な結果を出すために何が必要か
筆者は、アーティストやアイドル、タレント等が動画を生配信するサービス『SHOWROOM(ショールーム)』を提供するSHOWROOM株式会社の代表取締役を務める前田 裕二。
第1章、2章については、様々なビジネスを成功させるための要因を分析している。「下町のスナック」を例に出しながら、サービス提供側(事業者)とサービス享受者(客)の間はもちろんのこと、客と客の間で出来上がる「コミュニティ」を醸成することの大切さについて言及している。
第3章以降については筆者のこれまでの生き方についての叙述がなされており、外資系投資銀行時代、DeNAでの社内ベンチャー時代の成功・苦労体験が詳しく描かれている。
個人的には3章以降の筆者の外資系企業勤務時代・DeNAでのサービス立ち上げ話が興味深かった。外資系投資銀行勤務時代から、結果を残すために誰よりも圧倒的に努力をしてきた筆者の生き様には大変共感をした。筆者の話を読んでいると、まだまだ努力が足りないと感じてしまう。長時間労働是正が叫ばれる昨今では筆者と同じ働き方をすることはあまり現実ではないがそれでも圧倒的な結果を残すためには必要な考え方であると痛感する。どれだけの経験を積み、どれだけの修羅場を越えてきたか、どれだけの思考をしてきたか、ということが圧倒的な結果を出すためには必要なことであろう。
第1章、2章で出てきた事業者と客、客と客の間での「コミュニティ」をどう醸成していくか、『SHOWROOM』の今後に期待したい。