逆説のスタートアップ思考
著者:馬田 隆明
発刊:2017-03-08
カテゴリ経営・起業
対象読者経営者・起業家
章の構成
- 前章 スタートアップとは
- 1章 アイデア-「不合理」なほうが合理的
- 2章 戦略-小さな市場を独占せよ
- 3章 プロダクト-多数の「好き」より少数の「愛」を
- 4章 運-それはコントロールできる
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書評
「反直感」「逆説的」なアイデアがスタートアップが成功する本質である
タイトルにある通り、スタートアップにおいては「逆説」的なアイデアが求められると筆者は分析している。
・悪いと思われるアイデア・反直感的なアイデアを考えろ
・難しいと思われる課題・面倒とされる仕事の方が実は簡単に成功できる
・大きな市場ではなく小さな市場の独占を狙え・競争をしたら負け犬だ
といった、一般的な考え方とは逆説的な思考法が本書では述べられている。
一見、的外れに思えるような思考法も筆者が論理的に説明してくれるため、なるほどと納得させられ、スタートアップ事業の本質をついていると感じる。
AirbnbやUberの仕組みやアイデアは至極わかりやすいたとえであり、投資家からおクレイジーと言われ続けた、まさに逆説的なビジネスアイデアが成功した代表例である。
スタートアップ・ベンチャー企業で新規事業の立ち上げに携わり爆発的成長を目指すビジネスマンには必見の思考法であろう。
(ビジネスモデルが確立されている受託開発・店舗ビジネスなどのスモールビジネスには当てはまらないので注意。)