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「言葉にできる」は武器になる。

著者:梅田 悟司
発刊:2016-08-26
カテゴリスキルアップ
対象読者営業

書評

言語化する能力が高くなると、思考が深くなる

本書では「言葉」を人間が会話する際に使う「外向きの言葉」と自分の中での思考に使う「内なる言葉」に分類している。
一般的に「言葉」といえば「外向きの言葉」について言われることが多く、セミナーなどでの話し方講座ではもっぱらこの「外向きの言葉」のスキル向上を狙ったものばかりである。
しかし本書では「内なる言葉」の重要性を説いており、「内なる言葉」が洗練されていないと本質的には「外向きの言葉」は磨かれないという。

単に語彙力が有る無い、ということではなく、内なる言葉が発達している人の発言、というのは考えが整理されており、共感してもらいやすい。
逆に内なる言葉が未熟な人の発言は、どれだけ流暢に話をしようとも、理解はされても考えが浅い発言、という印象を与えてしまい、共感は得られない。
その理由としては、人間の思考は言語によるため、多くの言語を用いることができる人は必然的に思考も深くなるためである。

本書ではそういった内なる言葉の重要性と、それを鍛えるための具体的方法についても述べられている。
ライターのような言葉を扱う仕事をしている人はもちろん、営業などで多くの方と話す機会がある方にオススメします。

章の構成

  • 第1章 「内なる言葉」と向き合う
  • 第2章 正しく考えを深める「思考サイクル」
  • 第3章 プロが行う「言葉にするプロセス」

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