スタンフォードの自分を変える教室
著者:ケリー・マクゴニガル
発刊:2012-10-20
カテゴリ自己啓発
対象読者新入社員
章の構成
- Introduction 「人生を変える教室」へようこそ ――意志力を磨けば、人生が変わる
- 第1章 やる力、やらない力、望む力 ――潜在能力を引き出す3つの力
- 第2章 意志力の本能 ――あなたの体はチーズケーキを拒むようにできている
- 第3章 疲れていると抵抗できない ――自制心が筋肉に似ている理由
- 第4章 罪のライセンス ――よいことをすれば悪いことをしたくなる
- 第5章 脳が大きなウソをつく ――なぜ欲求を幸せと勘ちがいするのか
- 第6章 もうやけくそだ ――気分の落ち込みが挫折につながる
- 第7章 将来を売りとばす ――手軽な快楽の経済学
- 第8章 感染した! ――意志力はうつる
- 第9章 この章は読まないで ――「やらない力」の限界
- 第10章 おわりに ――自分自身をじっと見つめる
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書評
自分の意志・行動を変えたい方には必読の書
本書はAmazonのビジネス・自己啓発部門の「Best of 2013」年間ランキング第1位に選ばれたビジネス書であり、世界20カ国で刊行されている。
本書には、まさに「自分を変える教室」というタイトルの通り、自分の「意志」「行動」を変える手順が、理論立ててわかりやすく説明されている。
日本のビジネス書において、何かしらの結果を出すには根性論で頑張らなければならないという主張はまだまだ多い。
しかし本書の主張はそれらとは大きく異なる。
心理学、神経科学から経済学まで最新の科学的研究結果をふまえ、自分の行動を変えるための手順が理論的かつ明快に書かれている。
そのため従来のように「とにかく頑張る」とは異なった科学的アプローチに基づき、人間の「意志」・「行動」をどのように変えていくか、ということについて言及している。
その場限りの対処療法的なノウハウ本ではなく、失敗に繋がるいくつかの思考パターンと合わせて、その原理・原因を詳しく説明してくれるため、自分の状況に合わせてより応用に繋げやすい。
もちろん、本書を読めば魔法のように一朝一夕で行動が変わる、ということはない。
しかし本書の内容を継続していくことで、決して無理をすることなく、「仕組み」の中で自分の「意思」「行動」を変えていくことができる。
今の自分から変わりたい!と思っている人に本書を読むことをオススメする。