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モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書

著者:尾原和啓
発刊:2017-09-27
カテゴリマネジメント
対象読者管理職

書評

今後の人工知能時代は「お金のために働きたくない世代」が活躍する

皆様は、給料・目標達成のためにモチーベーション高く仕事ができる方でしょうか?それともお金よりも、自分の好きなこと・社会貢献などの意味が存在する仕事に大きなモチベーションを感じる方でしょうか?
部下に対して「今の若者は仕事に意欲がない」と思われている方も多いでしょう。また逆に「上司のように自分の時間を犠牲にしてまで働こうと思わない」という若者も多いでしょう。

本書はそういった、稼ぐために働きたくない世代のことを「乾かない世代」と呼んでおり、世代間において、そういった仕事への価値観の相違が生まれることは当然のこととしている。上司世代は、ないものをいかに埋めていくか(給料を稼いで広い家を建てて、いい車に乗って。。。)ということが最大のモチベーションであった。
しかし今の若者世代は、幼少期から、コンビニも近くにあり、ゲームもあり、ネット環境もあり、と「無いものが無い」世代であり、上司世代とは働くモチベーションはもっぱら異なる。お金のためではなく、自分の好きなこと・好きな仲間・社会への貢献を重視します。

しかし本書では、今後はこういった働き方をする「乾けない世代」が希望の世代である、と主張している。人工知能によって数多の仕事が無くなっていく中、これまでのような機械のような働き方をする世代に未来はなく、「乾けない世代」のように、自分の好きなことを仕事にしていくスタイルが、人間にしかできない働き方である、と。

私の肌感としては、今の若者世代はお金のために働く、という人は本当に少ないと感じる。お金よりも自分のプライベートの時間を大事にしたい、という意見が大半のようである。ただ、本当に自分のやりたい「ライフワーク」(と本書では呼ばれている。)を持っている若者も少ない。
今後はそういった、「本当に自分のやりたいこと」を見つけられる能力も一つの重要なスキルになっていくのだろう。

章の構成

  • はじめに モチベーション革命
  • 第1章 「乾けない世代」とは何か?
  • 第2章 偏愛こそが人間の価値になる
  • 第3章 異なる「強み」を掛け算する最強チームの作り方
  • 第4章 個人の働き方
  • おわりに

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