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書評

初心者向けの不動産投資の入門書

昨今、働き方改革が声高に叫ばれ、残業時間短縮により、給与が下がってしまった、という方も多いのではないだろうか？
そんな中、副業（複業）解禁をする企業も徐々に現れ始め、自分は何をしようか、と考えられている方もいるのではないだろうか。

そして、できるなら不労所得（労働に関係なく収入が入る仕組み）を得たい、と考えるのは自然のこと。

その不労所得を代表するものとして挙げられるのが今回の書籍でも紹介される「不動産投資」。
簡単に言えば、不動産を購入して、それを貸し出すことで、毎月の賃貸収入を得る、というものである。

本書は、「不動産投資をやって見たい、けどどうすればいいのかわからない、、、」という方にぴったりの内容になっている。
不動産投資素人の「カナガワ君」と不動産投資のプロである「先生」の質疑応答形式で、不動産投資についてわかりやすく説明している。

筆者は監査法人を経て、現在起業コンサルタントをしている金川氏。
彼が配信している、副業での稼ぎ方を紹介する無料メルマガの購読数は、現在4万人を突破し、「理想が叶うLINE通信」も33,000人を突破している。

そんな彼が、通常の労働とは別の稼ぎ方でお勧めしているのがこの不動産投資である。

不動産投資とはなんなのか、不動産投資のメリット、不動産投資を始めるにはどうすればいいのか、不動産投資で失敗しないためにはどうするべきか、など難解な専門用語を使うことなく不動産投資について説明しており、どがつく素人でも非常に明快でわかりやすい。
物件価格や利回りなども具体的な数字を元に、この物件は買うべきか買わぬべきか、といったことも説明される。

今後、様々な働き方が増えていく社会において、不動産投資というのは知っておいて損はないだろう。
私自身、本書を読み不動産投資について非常に興味を持った。また不動産投資が、思っていたほどハードルが高くない、ということに安心をした。

ただし、本書は本当の素人向けに書かれたもののため、説明はかなり概要の部分に留められているので、本気で不動産投資を始めようという方は、本書は不動産投資入門のための書籍と捉えて、よりくわしい書籍を見られる方が良いかと思われる。