現場の広報担当2500人からナマで聞いた 広報のお悩み相談室
著者:栗田朋一
発刊:2018-03-13
カテゴリ広報
対象読者広報
章の構成
- 序章 それって本当に常識ですか?広報のよくある「勘違い」
- 第1章 広報になりたての人は、まず何をしたらよいのか?
- 第2章 「目標設定」「広報戦略」「広報計画」はいかに立てるか?
- 第3章 希望どおりのパブリシティを実現するためには?
- 第4章 取材から露出までのトラブルを解決するには?
- 第5章 メディアと良好な関係を築くためには?
- 第6章 社内広報は、何から手を付ければよいのか?
- 第7章 広報の成果を正当に評価してもらうためには?
- 第8章 広報の「働き方」とは?
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書評
広報・PR初心者 必読の入門書
広報とは情報を受発信することで、新聞や雑誌などの媒体に記事として取り上げてもらったり、従業員や株主、消費者などのステークホルダーに活動内容などを理解してもらうことである。(Wikipedia参照)
広報は、広告のような一方的なメッセージではなく、あくまでメディアからの取材、という形になるので、視聴者・消費者からの信頼も厚く、その分顧客の獲得や求職者の獲得といったことに対して大きな効果を持つ。CMのように莫大な費用をかけることなく全国のターゲットに対して自社の活動を宣伝してもらえるので非常にコスパが高い。
そういった経緯から近年、IT業界やスタートアップ界隈では広報・PRに対しての需要が非常に高まっており、広報未経験者が、広報職に就く、ということが増えてきている。
ただ、広報職に就いたはいいものの、未経験者からすれば一体何からすればいいのか、自分に本当に務まるのか、といった不安が正直な気持ちではないだろうか。
本書はそういった広報初心者の持つ悩みを解決していくことを主旨に出版された書籍である。
QA形式で広報初心者の疑問を解決していく形で話を進めていくので、非常に明快で分かりやすい。
具体的にどういった目標を立てればいいのか、どういったアクションを起こせばいいのか、どういう評価方法を行うのが良いのか、メディア関係者と良好な関係を築くにはどうすればいいのか、といった初心者の悩みを一つ一つ解決していく。
筆者の栗田朋一氏は20年以上広報に携わってきた広報のプロフェッショナルで、過去には株式会社電通パブリックリレーションズでの企業の広報活動支援や、ぐるなびでの広報活動など、長きにわたり広報の第一線で活躍してきた人物である。
そんな栗田氏が本書を通して広報初心者の「社外上司」として綺麗事抜きに、正しい広報を教えてくれる。
具体的な事例も交えた解説も多く、自社に当てはめた場合どうするべきか、といった応用も考えやすい。
まさに広報初心者の入門書といったところでこの本を読んだ後、広報の中でも様々な専門分野の本を読み進めていく、というのが広報初心者のオススメの道ではないだろうか。
広報初心者必読のオススメの一冊。