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一流の頭脳

著者:アンダース・ハンセン
発刊:2018-02-26
カテゴリ自己啓発
対象読者その他

書評

科学的根拠に基づき、脳の力を最大化する

ビジネスマンであれば、自分の脳を最大限活性化し、集中力の向上や仕事の生産性向上に繋げたいという思いをお持ちなのではないだろうか。

本書は、脳の力の最大化には「運動」が最も効果的である、という研究結果を元に書き上げられた本であり、現在ヨーロッパ・アジアなど世界各国で続々と翻訳が決定しているほど、世界的にも注目を浴びている書籍である。

近年のビジネス界でも多くの経営者は膨大な仕事で忙しいにも関わらず、仕事の合間を縫ってジム通いをしている。
またAppleの元CEOである故スティーブ・ジョブズがアイデアを練る時に散歩をしながら考えていた、というのは非常に有名である。

そういったことからも運動をすることが、集中力の向上や仕事の生産性の向上につながるのだろう、ということを考えていた方は多いのではないだろうか。私自身もその一人であり、仕事で忙しい時であっても時間をとって週に1、2回はランニングをするようにしていた。

本書によれば、実際に運動は脳に対して多くの好影響を及ぼしているという。

例えば本書によると運動は脳に対して次のような影響を与えるという。
・ストレス物質の発生を抑え、ストレスへの免疫が高まる
・意欲が高まり、気分のムラが抑えられる
・集中力が高まり生産性が向上する
・脳の老化に歯止めをかけることができる
などである。
これらはほんの一種であり、運動には他にも様々な効用があるという。

翻訳文の語感ゆえか少々胡散臭さを感じてしまう文章ではあるが、それらは全て様々な角度から実験を行い、科学的根拠に基づいた結果であるので非常に信憑性が高い。

またより効果の高い、具体的な運動の内容や頻度についても言及されており、無理のない範囲でそれぞれ試していくことができそうだ。

これまでも体の健康に対して運動が好影響を与えることはテレビなどのマスメディアやネットメディアにおいても大々的に報じられてきたが、ここにきて運動が脳に対しても好影響を与えている、というところで大きな注目を集めている。

運動は費用がかかることもなく実施できることばかりなので、本書に書かれていた内容はこれから積極的に試していきたい。

章の構成

  • 第1章 自分を変える「ブレイン・シフト」
  • 第2章 脳から「ストレス」を取り払う
  • 第3章 カロリンスカ式「集中力」戦略
  • 第4章 「やる気」の最新科学
  • 第5章 「記憶力」を極限まで高める
  • 第6章 頭のなかから「アイデア」を取り出す
  • 第7章 「学力」を伸ばす
  • 第8章 「健康」な頭脳
  • 第9章 超・一流の頭脳
  • 第10章 「一流の頭脳」マニュアル

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