外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術
著者:山口 周
発刊:2015-10-17
カテゴリ自己啓発
対象読者その他
章の構成
- 第1章:「仕事につながる読書」6つの大原則
- 第2章:ビジネス書は「これだけ」読めばいい
- 第3章:古典には読む「順番」がある
- 第4章:好きな本を読んで「ライバルと差別化する」
- 第5章:情報の「イケス」をつくれ
- 第6章:「書店を散歩する」技術
- 第7章:「本棚」で読書を仕事につなげる
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書評
仕事の成果につながるビジネス書の読書術について紹介
ビジネスマンとして成果につながる読書術や最低限これだけは読んでおくべきという基準を知りたければ『外資系コンサルが教える読書を仕事につなげる技術』がオススメだ。
これは、電通、外資系コンサル会社を経て現在ヘイコンサルティンググループで仕事をする山口氏によって書かれた本である。
大きく2つの観点で、読書を仕事につなげる読書術と最低限読んでおくべき本の紹介をしている。
他の読書術とは大きく異なる点として、絶対的に読むべきコアな本をまとめた読書用の曼荼羅を付録としてつけている点だ。
具体的な使い方についても本書に詳しく書いてあるので、迷うことなく読む事だけに集中する環境を作ることが可能だ。
その他、曼荼羅に載っていない本についてもどのように読んでいくべきかヒントが載っている。
既にビジネスマンとして働いている方であれば既知の通り、社会人は思ったより時間がないため1日に何時間も本を読んでいる暇はない。
そうなるとより効率の良い読書が求められるため、ビジネスマンとして仕事をする上では身につけておいて絶対に損はないノウハウである。
成果として読書したことをアウトプット出来ればそれが自信となり良好ならせん状に成長することが可能である。
本書はぜひ参考書ではなく実践書として実際にやってみながら体で覚えていくのが最善だ。
分かり切った気持ちになって慢心を生むと何もやらずにせっかく身につけようとした知識が無駄になってしまう。
そのため、実際に本書で学ぶ事はそのまま試してみるべきだ。
曼荼羅を使うというユニークな発想で楽しみながら読書が出来る点は優れていると感じる部分である。
また、著者独自の便利な読書術ツールなども紹介されているため、すぐに準備を整える事も可能である。
後半には本棚の利用方法についての記載もあり、価格以上の価値を感じる。
「どうせ読むなら効率よく読みたい」
「読みたい本や読むべき本が多すぎて何から手を付けて良いか分からない」
「読書を大切にしてこなかったつけが回ってきている」
などなど、読書にまつわるお困り事があればオススメの1冊だ。
具体的な仕事への読書の活かし方についてのステップも記載されているため、順番に取り組んでいただければ自分のものとしてノウハウを蓄積する事が可能だ。
また、コラムという形で著者の体験について書かれている部分もあり、より実践的な活用法を知りたければそちら見る事も可能だ。
本書で紹介するノウハウに関しては、読書だけでなく通常の仕事にも使えるようなものであるため、ぜひ読書術だけと思わずノウハウを身につけるべきだ。