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伝説の新人20代でチャンスをつかみ突き抜ける人の10の違い

著者:紫垣 樹郎, 小宮 謙一
発刊:2012-07-26
カテゴリ自己啓発
対象読者新入社員

書評

圧倒的成果を残す新人になるための実践書

ビジネスマンとして社会に出ていくうえでやはり人より結果を出したいと思うのは当然である。
そんな名乗りを上げたいビジネスマンビギナーに最適ななのが、『伝説の新人20代でチャンスをつかみ突き抜ける人の10の違い』という本だ。
仕事が出来る新人ではなく、他がうらやむような圧倒的な成果を上げるためにはどうすれば良いのかについて書かれた本である。

「新人なんだから上司の言う事をよく聞いて素直に仕事をするように」
「先ずは言われたことをやって応用はそれから」
「朝の挨拶はキチンとするように」

などなど、社会人として当たり前の事であったり、ビジネスマンビギナーに向けて書かれた本によく書かれた内容ではなく、その活躍が社内外に知れ渡り伝説となるような「伝説の新人」を目指す人に向けて書かれた本である。

これまで数々の新人たちを見てきた株式会社インサイトコミュニケーションズ代表の紫垣樹郎氏、株式会社クレディコム代表の小宮謙一氏が「伝説の新人」と後に呼ばれるような活躍を見せた新人たちに共通する部分を取り出し10章にまとめた伝説の新人入門書だ。
本書に書かれている事を1つずつクリアしていく事で格段にレベルは上がっていくだろう。

逆に言うと、社会人としてそこそこ活躍出来れば良いという人や、そこまで仕事に対しては重きを置かずにプライベートと充実出来れば良いという人にとっては向かない本である。
出来る出来ないの以前に価値観としてそもそも何故そこまでやらなくてはいけないのかという点で、根本的に合わない可能性が高いからである。
とは言え、世の中にはそういった基準で仕事をしている人もいるという事が分かれば1つのモチベーションにはなるため、読んで損はないだろう。

本書はぜひ参考書ではなく実践書として実際にやってみながら体で覚えていくのが最善だ。
本書で述べられている10箇条は文字として書き記すだけでも身震いがする内容だが、それを実践に移すとなると相当の覚悟がいる。
読んで終わりとするのであれば読むだけ無駄なので、はなから読まない方が良いであろう。

一方でビジネスの世界で本気で上を目指す人にとってはこれ以上ない指南書と言える。
細かい目標設定などは当然自分でやる必要があるが、大枠の基準を知ることが出来るため、自分が何をする必要があるのかを把握して仕事をすることが出来るのは大きい。
基準が分からずただがむしゃらにやるのではなく、明確な目標を持って取り組む事で達成に向けてのモチベーションも飛躍的に向上するためである。

「同期をぶっちぎって出世したい」
「誰にも負けない新人記録を作りたい」
「普通のビジネスマンになりたくない」

などなど、伝説の新人を目指すのであれば先ずは目を通してみる事をオススメする。
初めのうちは基準の高さに圧倒されるであろうが、人は都合の良いことに環境に基準を合わせるため、次第に初めはきつかった事が楽に出来るようになるのである。
是非、少しでも響いた方はお手にとって頂きたい1冊である。

章の構成

  • 第1章:伝説の新人は、スタートが違う。
  • 第2章:伝説の新人は、チャンスのつかみ方が違う。
  • 第3章:伝説の新人は、当事者意識が違う。
  • 第4章:伝説の新人は、目標設定力が違う。
  • 第5章:時間の使い方が違う。
  • 第6章:伝説の新人は、解釈力が違う。
  • 第7章:伝説の新人は、好かれ方が違う。
  • 第8章:伝説の新人は、伝え方が違う。
  • 第9章:伝説の新人は、スキルの盗み方が違う。
  • 第10章:伝説の新人は、読書力が違う。

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