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レバレッジ・リーディング

著者:本田 直之
発刊:2006-12-01
カテゴリ自己啓発
対象読者全ビジネスマン

書評

読書を自己投資と取られる読書術

本を読んだはいいけど、全く頭に残っておらずせっかくかけた時間が無駄になってしまうという事はよくある誤りである。
しかし、せっかくわざわざ時間をかけて読んだのであれば成果につながらなければ意味がないし、面白くもない。 では、具体的にどうすれば日々の忙しい時間の中で実りの多い読書が出来るのか、本書はそんな忙しいビジネスパーソンや今後成果を出していきたい学生にとってオススメの読書術についてまとめられた1冊だ。

「大量の本を読んだけれど全く頭に入らない」
「せっかく読んだ内容を現実のビジネスに活かせない」

などなど、読書術について悩みながら特段対策も取らずにただ闇雲に1ページ目から読み進め、読んでは戻り読んでは戻りを繰り返しながら眠い目をこすって努力したけど結局身にならないとなると嫌気がさして読書を止めてしまう方が多いのであろう。
しかし、読書は先人の知恵を短時間で学べる最高の投資対象だ。そして、今の世の中新しい事を学ぶ事なく成功するというのはまずもって難しくなるのである。
だとすれば、一生使える読書術を短期間で身につけるのは非常に大きなリターンを生み出すはずだ。

本書では読書は投資と考えており、意味のない本であると判断をすれば途中でその本を読むことを止める事についても紹介をしているのである。
つまり、紹介している「レバレッジ・リーディング」はあくまでも読書を成果につなげるために必要な読書術であり、一般的な速読と言われるものとは一線を画しているのだ。 社会人として成果を第一に考えるのは大切になるため、効率よくかつ成果につながる読書術は稼ぐビジネスマンには必須のスキルである。

本書はぜひ参考書ではなく実践書として実際にやってみながら体で覚えていくのが最善だ。
頭で分かっているのと実際に出来る事は違うし、いくら知識があっても実践がなければ意味がないからだ。

また、内容的にもアウトプットを重視しており、分かるではなく出来るを目的とした行動を起こす必要があるのである。
その際には完璧を求めるのではなく、先ずはやってみて徐々に精度をあげていくという考え方が出来る事も大切だ。

実際にやってみる事で、どれだけ今までの読書が間違っていたかを理解出来るため、改善のモチベーションもあがる。

「いつも読むことに自己満足している」
「色々な読書術を試してみたけどどれも上手くいっていない」
「どうせ読むなら成果の上がる読書の時間を取りたい」

などなど、成果につながる読書術について興味がある方は必読だ。
一度身につけてしまえば、後はひたすら自分が読みたいものを読み込む事が出来るためこれからのビジネスマンに必要なスキルになる事は間違いない。
是非、早めに身につけてしまい、成果の上がる価値ある読書を始めていこう!

章の構成

  • 第1章:ビジネス書の多読とは何か?
  • 第2章:本探しは投資物件選び
  • 第3章:1日1冊、ビジネス書を戦略的に読破する
  • 第4章:読んだままで終わらせるな!

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