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書評

営業マンに必須の人から好かれる力「人間力」の鍛え方

仕事をする時にあなたはどんな事を意識しているだろうか？
仕事の能力と同時に大事だとされる「人間力」、ただそれが何のことなのか本当の意味で理解している人がどれだけいるだろうか。
本書は一見分かりにくい「人間力」はどのように鍛える事が出来るのか、ストーリー仕立てで教えてるくれる1冊だ。

特にこれから起業をしたり、売れる営業マンとして活躍したいと思っている人にとっては人に好かれる力（＝人間力）は必須だ。
しかし、いったい何をすれば良いのかという問いに対して明確な回答を述べている本はそう多くない。
そんな中、本書「お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ！」では著者の実体験を元に「人間力」をいかにして鍛える事が出来るかについて説いているのである。

著者は三重県の片田舎に生まれ育ち、特にやりたいこともないまま何となく東京に上京した文昭少年。
周りの人間はチヤホヤして甘やかしてくれるが、このままではいけないとひしひしと感じつつ日々を過ごしていた。

ある日、居酒屋で出会った事業家の鬼塚さんに弟子入りするも失敗続きの波乱万丈な日々を送る。
その中で少しずつ人間力とは何か体験を通して学んでいったエッセンスが本書には書かれているのである。
「営業として成果を出していきたい」
「これから事業をやっていくために動き出したい」
「人間力を高める事が大切なのは分かるけど何をやれば良いのか分からない」

そんな人にはぴったりの本だ。
各章ごとに人間力を高めるために意識するべきこと、行動としてやるべきことがストーリ仕立てでまとめられているため、理解もスムーズに出来るはずである。
一見マンガのように思えるが、重要なエッセンスがたくさん含まれているため、軽く読める割には学びが満載の1つとなっている。

元々才能があった人間が高みに登っていく物語ではなく、何もないところから１つずつ積み上げていった事で達成した実話を元に書かれている事から、自分にも出来るという感覚を持つことが出来るのが最大の特徴だ。
また、実際に本書で紹介されている意識するべきことや、実践するべき行動も簡単に出来るものではあるため、ぜひとも実践するべきである。

この1冊を読むことでこれまで曖昧な概念としてしか意識されてこなかった「人間力」というキーワードに対して明確な答えを持つことができ、今日から何をする事で人間力を鍛えていけるのか理解することが出来るであろう。
1時間もあれば読了出来てしまうような構成になってはいるが、内容の濃さでいけばピカイチのため、特にこれからモチベーション高く仕事を頑張っていこうという人にとっては特にオススメの1冊だ。