読書コラムColumn
Kindle?Kobo?電子書籍リーダーのおすすめ端末
電子書籍が徐々に普及して来ており、書籍代の安さや物理的な軽さから、紙の書籍から電子書籍へシフトしようと考えている方も多いのではないでしょうか?
ただ、一言で電子書籍といってもたくさんの種類の端末があり、金額もバラバラで自分にとってはどれが最適なのかが分かりづらい、という意見もよく聞かれます。
今回はそんな方のために、代表的な電子書籍リーダーの端末とそれぞれの特徴を紹介したいと思います。
[目次]
Kindle(キンドル)
電子書籍端末といてばこれ!といっても過言でないほどメジャーな電子書籍リーダーです。世界で最も利用されている電子書籍端末で日本でも一番人気の電子書籍端末です。
Kindleは世界最大のECモールを運営するAmazonが販売しているため、漫画、小説、ビジネス書、雑誌、等、品揃えが非常に充実をしています。
そのKindleの中でも、ディスプレイが電子ペーパーを利用しているもの、通常のタブレットと同様のディスプレイを利用しているもの、アプリの使用や動画の閲覧、音楽の視聴ができるものなど様々あります。
Kindleでは大きく分けて5種類の端末がありますので、それぞれの特徴を紹介していきます。
kindle
出典:www.amazon.co.jp
最もメジャーなタイプのKindle端末です。
価格も8,980円(税込)(2017年10月現在)と電子書籍端末の中ではかなりリーズナブルで、特に大きなこだわりがない、ということであればこのタイプを選ばれるのが無難です。
ディスプレイはe-inkスクリーンと呼ばれる電子ペーパーを使用しているため、通常のタブレットと異なり、紙の質感に近く、長時間読書をしても目が疲れにくいのが特徴です。
サイズも6インチと手のひらサイズのコンパクトな大きさで場所をとらないため、持ち運びにも便利です。
カラー | 白・黒 |
---|---|
ディスプレイサイズ | 6インチ |
解像度 | 167ppi |
通信タイプ | Wi-Fi |
ディスプレイ | e-inkスクリーン(電子ペーパー) |
ストレージ | 4GB |
対応ストア | Kindleストア |
Kindle Paperwhite
出典:www.amazon.co.jp
Kindleの1段階上位の機種になります。
Kindleと異なる点として①内蔵のLEDがあるため暗い場所でも読書ができること、②Wi-Fi + 無料3GモデルではWi-Fi環境がない場所でも本をダウンロード可能、③解像度が高く画面が綺麗に見える、という点です。
Kindleに比べると金額は上がりますが、その分スペックも上がりますので上記3つの内容に大きなメリットを感じられる方にはこのタイプがオススメです。
カラー | 白・黒 |
---|---|
ディスプレイサイズ | 6インチ |
解像度 | 300ppi |
通信タイプ | Wi-Fi or Wi-Fi + 無料3Gモデル |
ディスプレイ | e-inkスクリーン(電子ペーパー) |
ストレージ | 4GB |
対応ストア | Kindleストア |
Kindle Fire
出典:www.amazon.co.jp
KindleやKindle Paperwhiteが、電子書籍専用の端末なのに対して、Kindle FIreでは、アプリを使ったり、動画・映画・音楽再生、ゲームの使用、SNSの利用など、電子書籍以外にも多彩な使い方が可能です。
またKindle Fireの特徴として、ディスプレイが、アプリなどの使用が可能ということもあり、電子ペーパーではなく、タブレットなどと同様のディスプレイを採用していることが挙げられる。
サイズは7インチ(8インチ、10インチのモデルもあり。)と少し大きく、様々な用途で使いやすくなっている。
電子書籍で本はもちろん読みたいけど、それだけでは少し物足りない、という方にオススメです。
カラー | 白・黒・シルバー(白・シルバーは10インチモデルのみ) |
---|---|
ディスプレイサイズ | 7インチ、8インチ、10インチ |
解像度 | 171 ppi(7インチ)、189ppi(8インチ)、149ppi(10インチ) |
通信タイプ | Wi-Fi |
ディスプレイ | IPSディスプレイ(通常ディスプレイ) |
ストレージ | 8/16/32/64GB(モデルにより) |
対応ストア | Kindleストア |
Kindle Voyage
出典:www.amazon.co.jp
Kindle Voyageは全体的には、Kindle Paperwhiteに似ておりますが、より高スペックとなった機種です。
機能が追加されており、サイズ・重量も変更されています。
追加された機能・変更があった点として、まず一つは「ページめくりボタン」が追加されました。
より紙の書籍に近い感覚で直感的にページをめくることができます。
実際のイメージはこちらをご覧下さい。
そして2つ目の追加機能として「自動明るさ調節機能」が追加されました。
Kindle Paperwhiteでも、手動であれば明るさ調整ができますが、Kindle Fireでは周囲の明るさに合わせて自動で明るさが調整されるようになりました。
またサイズ・重量についての変更点として、ディスプレイサイズはKindle Paperwhiteと同じですが、本体サイズは少し小さくなり、その分少し軽く持ち運びに便利になりました。
通信タイプはKindle Paperwhiteと同様Wi-FiモデルとWi-Fi + 無料3Gモデルがあります。
カラー | 黒 |
---|---|
ディスプレイサイズ | 6インチ |
解像度 | 300ppi |
通信タイプ | Wi-Fi or Wi-Fi + 無料3Gモデル |
ディスプレイ | e-inkスクリーン(電子ペーパー) |
ストレージ | 4GB |
対応ストア | Kindleストア |
Kindle Oasis
出典:www.amazon.co.jp
Kindle史上、もっとも薄く、もっとも軽い、Kindleシリーズの最上位機種です。
デザインにおいても、人間工学に基づき、ボタン一つの細部にもこだわっており、快適に長時間読書をすることが可能です。
またバッテリーにおいてもKindleシリーズ史上最長で、3時間の充電で数ヶ月の使用が可能です。(1日30分の使用。使用状況によります。)
画面は300ppiで高解像度、くっきりと明瞭な文字で読書を楽しめます。さらには他のKindleよりも60%多くのLEDを使用しており、直接目に光が届かないような仕組みで作られているため長時間の読書でも目が疲れません。
防水機能もついており、お風呂の中でも読書を楽しめます。
またバッテリーが内蔵されたレザーカバーが標準で用意されており、ブラック、メルロー、ウォルナートの3色から選べるのも嬉しいところ。
カラー | 黒 |
---|---|
ディスプレイサイズ | 7インチ |
解像度 | 300ppi |
通信タイプ | Wi-Fi or Wi-Fi + 無料3Gモデル |
ディスプレイ | e-inkスクリーン(電子ペーパー) |
ストレージ | 8/32GB |
対応ストア | Kindleストア |
楽天Kobo(コボ)
電子書籍端末で上記Kindleと並んで人気なのが、楽天が販売する電子書籍端末Kobo(コボ)です。
日本トップクラスのECモールを運営する楽天が発売元のため、書籍においても、ビジネス書から小説、漫画、ラノベまで抜群の品揃えを誇ります。
またKoboから購入した場合は楽天ポイントがつく、というのもお得なところ。
KoboもKindle同様、いくつかのモデルがありますので、それぞれの特徴を紹介していきますのでご自分にあったものをお選びください。
Kobo Glo HD
出典:www.amazon.co.jp
Kobo Glo HDはKoboシリーズの中では、一番シンプルで低価格なモデルになります。
一番リーズナブルなものなので、特に多くの機能は求めない、という方にはこちらのモデルがオススメです。
価格はリーズナブルですが、読書の機能においては十分です。
ディスプレイは紙の本を読んでいるのに近い感覚を得られる、電子ペーパーを使用しています。解像度は300ppiのためかなり高画質で、文字は明瞭に見え、目が疲れにくいようになっています。
ディスプレイサイズは6インチで本体サイズも片手で持ちやすいくらいのサイズになっていますので、長時間の読書でも快適に楽しむことができます。
カラー | 黒 |
---|---|
ディスプレイサイズ | 6インチ |
解像度 | 300ppi |
通信タイプ | Wi-Fi |
ディスプレイ | e-inkスクリーン(電子ペーパー) |
ストレージ | 4GB |
対応ストア | 楽天Kobo電子書籍ストア |
Kobo Aura H2O
出典:www.amazon.co.jp
防水機能が追加されたKoboです。防水のため、入浴しながら、料理をしながら、プールサイドでくつろぎながら、読書をする、なんてことも可能です。
Kobo Aura H2Oは、容量としてはKoboと同じで4GB(テキストベースの本 約3,000冊・漫画 約60~150冊)ですが、microSDによるメモリ拡張も可能になりました。これで漫画もより多く保存をしておくことが可能です。
ディスプレイサイズは6.8インチとKoboに比べると少し大きめ。Koboの画面では小さい、という方にはいいですね。
カラー | 黒 |
---|---|
ディスプレイサイズ | 6.8インチ |
解像度 | 265ppi |
通信タイプ | Wi-Fi |
ディスプレイ | e-inkスクリーン(電子ペーパー) |
ストレージ | 4GB(microSD対応) |
対応ストア | 楽天Kobo電子書籍ストア |
Kobo Aura-One
出典:www.amazon.co.jp
優れた機能が数多く搭載されている、Koboシリーズで一番高機能な電子書籍端末です。
ディスプレイは7.8インチで、Kobo Aura H2Oよりもさらに大きい画面になっています。
Kobo Aura H2OのようにmicroSDでのメモリ拡張はできませんが、内蔵メモリが8GBありますので約6,000冊の書籍を保存しておくことが可能です。
ライト関連の機能が充実し、フロントライト内蔵、自動調光機能、ナチュラルライト機能などが追加されました。
こちらもKobo Aura H2O同様防水機能付きです。
カラー | 黒 |
---|---|
ディスプレイサイズ | 7.8インチ |
解像度 | 300ppi |
通信タイプ | Wi-Fi |
ディスプレイ | e-inkスクリーン(電子ペーパー) |
ストレージ | 8GB |
対応ストア | 楽天Kobo電子書籍ストア |
その他
電子書籍端末では上記のKindle・Koboが2強となっておりますが、それ以外にも良い電子書籍端末がございます。
その中でもオススメの端末をご紹介していきます。
BookLive Lideo
出典:www.amazon.co.jp
価格が非常にリーズナブルなのが特徴です。
電子書籍リーダーの中では、ずば抜けた安さです。
しかしその安さにもかかわらず、ディスプレイサイズは6インチで片手でも持ちやすく、重量も170gと非常に軽い。また紙の読書に近い感覚を味わえる電子ペーパーを採用しているので、読書をするにはもってこいです。
また電子書籍端末の中では唯一の日本製で、丁寧な説明書も入っておりますので安心です。
内蔵ストレージも4GBありますので、通常の書籍であれば約3,000冊を保存しておくことが可能です。
WiMAXを搭載しているためBookLive!への接続は、Wi-Fiを準備することなく無料で可能です。
カラー | 白・黒 |
---|---|
ディスプレイサイズ | 6インチ |
解像度 | 166ppi |
通信タイプ | WiMAXを標準搭載(無料) |
ディスプレイ | 電子ペーパー |
ストレージ | 4GB |
対応ストア | BookLive! |
ソニー 「Reader」 PRS-T3S
出典:www.amazon.co.jp
ソニーが販売している電子書籍リーダーです。ソニーもいくつかの電子書籍リーダーを販売しておりますが、このモデルはその中での最上位の機種になります。
ディスプレイサイズは6インチで重量は160gと片手でも無理なく持てるサイズで、長時間の読書にもぴったりです。
解像度は212dpiで、高い解像度を誇ります。
ディスプレイは電子ペーパーを採用しています。
大きな特徴としては、ページ送りボタンが付いていること。電子書籍リーダーでは、タッチパネルでページをめくるのが主流になっていますが、寝転びながら読んでいる時などは意外と不便なもの。ページ送りボタンがあれば、寝転んでいる時でも、ボタンを押すだけで簡単にめくれるので非常に便利です。
内蔵ストレージは2GBと他の端末に比べれば小さいものの、約1,200冊の書籍を保存することが可能です。
またソニーは電子書籍リーダーからの撤退が噂されており、Readerシリーズも一部のモデルはすでに生産終了になっています。しかしReader Storeについては継続されており、現在も新刊が追加されていることから、現段階での撤退は無いのではと考えられます。
カラー | 白・黒・赤 |
---|---|
ディスプレイサイズ | 6インチ |
解像度 | 212ppi |
通信タイプ | Wi-Fi |
ディスプレイ | 電子ペーパー |
ストレージ | 2GB |
対応ストア | Reader Store、電子書店パピレス(一部)など! |
東芝 BookPlace DB50/25E
出典:www.amazon.co.jp
東芝が販売している電子書籍リーダーです。価格も1万円以下(2017年10月amazonで7,608円)ということで、かなりリーズナブルです。
この電子書籍端末の大きな特徴としては、フルカラーで写真集や雑誌、漫画を楽しむことができるというところ。一般的にはモノクロの電子書籍リーダーが多いので、漫画や写真集、雑誌を電子書籍リーダーで閲覧したい、という方にはこの端末がオススメです。またディスプレイサイズも7インチと一般のものに比べ大きいので、写真集や漫画を読むにはぴったりです。
内蔵ストレージも8GBと大きめのものになるので、小説などのテキストベースの本であれば約6,000冊、漫画などは約150冊保存が可能です。microSD によるメモリ拡張も可能です。
カラー | 白 |
---|---|
ディスプレイサイズ | 7インチ |
解像度 | 170ppi |
通信タイプ | Wi-Fi |
ディスプレイ | 通常のタブレット型ディスプレイ |
ストレージ | 8GB |
対応ストア | BookPlace |
iPad
出典:www.amazon.co.jp
iPadは電子書籍リーダーではありませんが、iPadでも読書をすることが可能です。
iPadを電子書籍リーダーとして活用することのメリットとして、電子書籍専用の端末では、書籍をダウンロードできるストアが端末ごとに決まっていますが、iPadの場合はアプリさえインストールしてしまえば、Kindleストアでも楽天Kobo電子書籍ストアからでも本をダウンロードすることが可能です。
もともと電子書籍専用の端末では無いため、様々なアプリを利用できるため、複数の端末を持ち歩くということが必要なくなります。
ストレージも、64/256/512GBと電子書籍専用の端末と比べるとかなり大きく、漫画や写真集などデータ容量が大きいものでもたくさん保存しておくことが可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
一言で電子書籍といっても、様々な端末があります。それぞれに特徴がありますので、自分のライフスタイルを考えながら費用と相談しつつ自分にあった電子書籍リーダーを見つけてくださいね。
なかなか文章や写真だけでは分かりづらいという方には、家電量販店でスタッフさんにお尋ねされることをオススメします。きっと丁寧に説明してくれますので、自分にあった端末を見つけられると思います。
それでは!
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