読書コラムColumn

現代人と読書習慣の変遷ーインターネットと読書

Date2017-11-18

文字、あるいは言葉というものはとても人間的な文化として発明されたものであり、そしてこれらが生まれてからは物語などが文書などになり、読書という行為が生まれました。もちろん読書は文字を読めるということから教育が必要という点では、ある程度の文明が発展していないと出来ない行為です。それでも活版印刷などが発明されてから書物というものは一般に普及をしていき、読書習慣というものは一般に広まりました。


読書習慣の遍歴というものが歴史的な物語を含んでいると言っても過言ではないのですが、時代と伴に読書習慣の形態というものも変化をしていきます。

大きな転換点としてはアナログの本からデジタルへの本の形態の変化というものが、21世紀の大きな発明であり、最近では電子書籍などが流行の兆しを見せています。特に電子書籍に関してはパソコンでも当然読めるようになっているのですが、それ以上にスマホの普及という点は見逃せないものとなっています。これらの電子書籍のメリットとしてはやはりいつでもどこでも読める点や購入ができるという点があり、在庫不足などを気にせずに自分が読みたいと思った時にその欲求を叶えることができるという点があります。


さてこのような現代的な読書習慣というものは、やはり現代的な技術やガジェットなどをフル活用すべきだと言われています。

ですが一方でアナログの本の読書体験も蔑ろにしてはならないという意見も多く見られます。今回はビジネスマン向けの読書習慣という点から考えないといけないのですが、やはりビジネスマンというものは仕事がメインとなり忙しくで読書の時間が取れないという人も少なくないそうです。ちょっと前ならば通勤電車や満員電車でも文庫本などを読んでいるという方も苦労をしていたのかもしれませんが、スマホなどが手軽になった分、余っている時間や自由時間に読書をすることが可能になりました。

もちろん歩きスマホなどは危ないのですが、それでも電車や通勤などの空き時間に関してはやはり電子書籍などはとても強い味方となってくれるでしょう。最近は電子書籍でも読み放題のサービスなどが出てきましたが、ビジネスマンの強い味方としては雑誌の読み放題サービスなどは抑えておくべきでしょう。また読書からは多少離れるかもしれませんが、ニュースサイトも無料有料問わずに簡単にアクセスができるようになったので、これも読書の一環としてチャンスを活用するのがいいでしょう。


このように電子書籍の強みとしては、やはりいつでも読めるという点もありますがいつでも中断ができるという点にもあるでしょう。電子書籍ではオートで栞などをつけて再読をすることができますし、またニュースサイトなどは幾つかのピックアップなどを自分でクリップしたりして、後から読み直すことが容易になっています。また気になった点などをコピーアンドペーストをして検索をすることにより、読書の副読本として色々な知識を横断的に身に付けることができるのもデジタルの強みでしょう。読書とはいってもこのように細切れにするスタイルは、個人によってはまだ慣れてなかったり合わない人もいるかもしれません。もちろん強制はしないのですがビジネスマンが使える自由時間は限られているので、その時間をできるだけ吸収率の高い読書にするためにも電子書籍はどんどん活用していくのをおすすめします。

ネットを使った読書の活用方法としては、やはり口コミサイトや書評レビューサイトなどを参考にするのもいいでしょう。よくあるビジネスマン向けのタイトルとしての「◯◯選」などは、多少荒っぽいものなどもあるのですが機会を持つという点では参考にするといいでしょう。広告などが気にならないのならば書評やレビューサイトからリンクが張っていることも多いので、とりあえずはアマゾンなどでお気に入りリストなどに入れておくと便利です。またアマゾン自体にもレビューはあるのでこれも参考にすると良いですし、ブックレビューや読書アプリなどの感想やコメントなども参考にすると良いでしょう。やはりデジタルの強みはこのような横断的な情報検索となっており、購入前の下調べなどは当然ですが、購入後に関しても読書習慣や体験を強くすることができます。

先程挙げたような読書アプリなどは、以前デジタルで読書ノートを取っていた方も最近ではどんどんデジタルの管理アプリなどに移行をしているそうです。また読んだ感動も同時に付ける事ができるのですが、この感想などにもイイねなどがつくサイトやアプリも沢山あるので、感想を付けるモチベーションにもなります。読書習慣というものは個人だけで完結するものではなく、最近の流行りとしてシェアをすることで好循環をしていきます。それはアナログ的なものとしては読書感想文などがあったのでしょうが、やはり21世紀ということでデジタルの手法を使うことによって管理も簡単になりますし、反響もインスタントに貰えるようになり読書がより楽しくなってきます。


読書習慣というものは時代によって変化をしていくものとなっていますし、読書自体もそこまで硬いものだけではないという雰囲気にもなってきています。日本だと特に漫画などの文化は目を見張るものがありますし、漫画を読書に含めても個人的には良いのではと考えています。もちろん漫画だけではビジネスマン的には駄目なのですが、商談の際にビジネスのことしか話せないのでは、ユーモアなどに欠けたり話に広がりなどを持てないということにもなりかねません。

ですから読書というものはもっと気軽に考えても良いと思いますし、きっかけ自体や触れるチャンスをもっと増やさないといけません。このような意味合いではデジタル的な検索サイトも当然便利ですが、アナログ的な書店員のレコメンドというものも最近では再び注目されています。書店に関しては特に特設コーナーなどに関しては、普段自分では検索のワードに出てこないような条件やジャンルが儲けられていることも多いので、読書の幅を広げるためにもリアルの書店めぐりもするのをおすすめします。

このように読書習慣を身に付けるには、まず読書の幅を広げてきっかけを連鎖的に横断的に見つけるということが大事になってきます。それと同時に読書後は感想などをシェアをして、そこから次の本やジャンルなどを連鎖的に見つけるという習慣を付けるのをおすすめします。

(執筆者:雪野門)

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