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世界的ベンチャー企業の創業物語まとめ8選 あのベンチャー企業はこうして生まれた

Date2018-10-25

平成に入ってからはアメリカや中国からは世界的な大企業がどんどん生まれてきていますよね。そんな大企業がいったいどのようにして生まれてきたのか気になりませんか?
そこで今回は世界的な大企業の創業物語が書かれたビジネス書を紹介したいと思います。どの会社も、創業者がお金儲けではなく自分の好きなものを追求していった結果、大きな会社に成長している、というのが面白いですね。

【Apple】スティーブ・ジョブズ

世界的大企業と聞いて一番に思い浮かぶのはもちろんAppleですね。先日ついに時価総額100兆円(1兆ドル)を突破し、正真正銘の世界で一番の大企業となったApple。
その創業者であるスティーブ・ジョブズの生い立ちから、Appleの創業、発展、衰退からの再びの発展、そしてスティーブ・ジョブズの死までを描いた書籍がこの「スティーブ・ジョブズ」(上・下)。
著者であるウォルター・アイザックソンが取材に取材を重ね、上下巻合わせて900ページ以上にも及ぶ超大作となっている。取材嫌いで知られているスティーブ・ジョブズが唯一全面協力したと言われる本人公認の評伝。これは本当に読む価値があるのでオススメ!

【Facebook】フェイスブック 若き天才の野望(5億人をつなぐソーシャルネットワークはこうして生まれた)

今や世界最大のSNSとなっているFacebook。本のタイトルでは5億人となっているが(2011年)2018年現在ではすでに20億人以上のユーザーを獲得している。もはやSNSという概念を通り越してインフラ化していると言ってもいいレベルである。そんなフェイスブックの創業からこれまでの軌跡をまとめたのがこの書籍。創業者であるマーク・ザッカーバーグに直接取材をする形で描かれている。
Facebookの成長の軌跡は「ソーシャルネットワーク」という映画にもなり大きな注目を浴びたがマーク・ザッカーバーグは「服装以外は全て虚構だ」とこの映画を酷評している。それに対して、この本はザッカーバーグの協力を得て書かれた本のため、より真実に近いFacebookを知ることができるであろう。若くして成功を掴み取った経営者が何を感じ何をしてきたのか。若手ビジネスマンにオススメしたい

【Amazon】ジェフ・ベゾス 果てなき野望

EC(ネットショッピング)の市場で圧倒的シェアを占めるAmazon。今やこのサービスなしに生活することはできないと言ってもいいほど、人々のライフスタイルを大きく変えた企業である。本書は取材嫌いのジェフ・ベゾスが唯一、自社社員や友人などへの取材を許可して書かれた評伝である。
ジェフ・ベゾスの生い立ちはもちろん、他社とは一線を画すAmazonの独特の経営手法についても詳細に描かれており、Amazonの成長戦略も読み取ることができる。ITベンチャー企業はエンジニア出身のCEOが多い中、実はジェフ・ベゾスが金融会社出身というのが意外な事実。

【ツイッター】ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切り

若者の間で依然として絶大な人気を誇るSNSといえばツイッター。本書はタイトルの通りそのツイッターの創業物語を描いた書籍である。
実はあまり知られていないが、ツイッターの成長の裏には泥沼化した権力争いがあった。世間一般にはジャック・ドーシーがツイッターの創業者兼CEOとされているが、実は彼は一時期ツイッターから追放された過去を持つ。「ツイッターはいったい誰のものなのか」。金や名誉を争い、もともと友人同士だった四人の登場人物が織りなす人間ドラマ。ツイッターの意外な過去を知ることができ、非常に読み応えがあり面白い。
四人の中で唯一誰とも宿怨を抱えていないビズ・ストーンが書いた「ツイッターで学んだ一番大切なこと」も彼の人柄がよくわかりオススメ。

【Google】Google誕生

世界最大の検索サイトGoogle。今やGoogleなしではビジネスもプライベートももはや成り立たなくなっている。本書ではそのGoogleの創業期から現在、そしてこれからについて述べられている。当時から検索エンジン自体は存在したが、その中でなぜGoogleがここまで抜きんでることができたのか。サーゲイ・ブリンとラリー・ペイジという二人の天才が産んだ検索エンジンはこれからいったいどういう道を辿るのか。約470ページの大作。読み応えがあります!

【ナイキ】SHOE DOG(シュードッグ)

シューズメーカー「ナイキ」の創業物語。なんとページ数は560ページもあり読み応えがあり、ビルゲイツも絶賛しテイル書籍である。創業者であるフィル・ナイトの生い立ち、ナイキの成長の軌跡が時系列に描かれているためわかりやすい。
なんとナイキは、最初は日本のシューズメーカーの靴をアメリカで販売するところからビジネスをスタートしている、というのがなんとも驚きである。今ほど起業やグローバルビジネスが当たり前でない時代に、人生をかけて戦ったフィル・ナイトの生き様には美しさを感じる。

【アリババ】ジャック・マー アリババの経営哲学

中国発の企業で一番有名な会社といえばアリババではないだろうか。日本ではなかなか馴染みがない企業かも知れないが、中国の企業間電子商取引で圧倒的No.1のシェアを誇り、中国版Amazonとも言われている企業である。
ネット通販の買い物の日「独身の日」ではたった1日で流通額が2.8兆円以上を計測したという異次元の企業である。楽天が1年間で約3兆円の流通額なので、それに近い額をたった1日で達成しているのである。
そんなアリババを創業したジャック・マーは現在ではアジアNo.1の富豪になっているが、大学受験に二度失敗するなど実はかなりの苦労人。そんなジャック・マーがいかにして今のアリババを作り上げたのか。アリババの経営哲学が詰まっている。

【ザッポス】顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説―アマゾンを震撼させたサービスはいかに生まれたか

日本でザッポスという名を聞いたことがある方はあまり多くないかもしれない。オンラインでの靴小売業を営んでいる会社である。実はこのザッポスだが、あのAmazonがEC会社の中で唯一恐れた会社として世界的に注目を浴びている会社である。なぜザッポスがそこまでの成長を遂げたのか。その秘密が本書には描かれている。ザッポスでは最近注目を浴びているカスタマーサクセスに力を入れている。しかしその力の入れ具合が異次元なのである。詳しくは本書に譲るが、一般的なコールセンターは時間あたりの対応数が指標になり、1回あたりの電話対応がいかに短いかが評価対象となる。それに対してザッポスでは電話1回あたりの対応時間がいかに長いかが評価対象となる。こういった他社ではありえない経営哲学がザッポスの成長の理由であり、そういったエッセンスを知ることは会社経営をする上で大きな参考になる。

まとめ

各企業の特色などを交えて書籍の紹介をしましたが、改めてこれらの企業によって人間のライフサイクルは恐ろしいほどの変わっているんだなと気づきました。今となってはこれらの企業のサービスがない世界というのは本当に想像がつかないですね。このような企業がいったいどのようにして生まれたのか、これから事業の立ち上げなどを考えられている方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?

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